ゆり根の保存方法や選び方のコツ!ゆり根の栄養と効能は何?
新鮮でおいしい「ゆり根」の見分け方と保存方法!
ゆり根は古くから薬用としても知られ、主に漢方薬に使用されてきました。
咳を鎮めたり痰をとったりなどの鎮静作用の他、イライラやヒステリーなどの症状を緩和する働きがあるとして活用されています。
ゆりは庭先を彩る花として人気があり、ご自宅で育てている方も多いと思います。
ここで一つ注意をしなければならないのが、食用のゆり根はひめゆりとやまゆりのみであり、白ゆりなどのゆり根を食べると下痢を起こしてしまいます。
食べないようにしましょう。
新鮮な「ゆり根」の選び方(見分け方)やゆり根の美味しい時期は?
ゆり根の収穫は10月くらいから始まりますが、収穫後すぐに出荷するのではなく2ヶ月程度倉庫で寝かせた方が甘みがのって美味しくなるとされているため、店頭に並ぶのは12月頃となります。
またゆり根はお正月の料理によく使われる事もあって、その時期あたりがもっとも価格が高騰します。
また、新鮮なゆり根を選ぶコツは、白さが映しく丸みがあって片がぎゅっと締まっているものを選ぶのがよいでしょう。
ゆり根を新鮮に保つ長期保存方法
ゆり根はおがくずと一緒になって売られている事が多いので、保存する時もそのおかくずと一緒にビニール袋に入れて冷暗所で保存するのがよいでしょう。
この方法で一か月程度は日持ちします。
おかくずがない場合は新聞紙に包んで冷蔵庫に入れます。
この時、新聞紙は湿らせないようにして下さい。ゆり根は湿気にとても弱く、水分に当たるとすぐに傷んでしまいます。
片がばらばらになっている状態であれば塩を入れたお湯で下ゆでして冷凍してしまいましょう。
ゆり根の栄養成分とその働き(効能)は?
ゆりにはグルコマンナンという食物繊維が入っているので便秘解消にも役立ちます。
これは茹でても殆ど消滅する事なく体内に届くので、より効果が実感しやすいものとなります。
しかしゆり根に含まれる成分でもっとも特筆すべきなのは、多種に及ぶアルカロイドでしょう。
アルカロイドは精神を安定させたり不眠を解消する働きがあると言われているので、更年期障害や自律神経失調症などのいわゆる不定愁訴に悩まされる方に効果があると言われています。
ゆり根にはこのアルカロイドが含まれる事から漢方薬として活用されているのです。
「ゆり根」のまとめ
ゆり根というと、茶わん蒸しや天ぷらで年に数度程度しか食べないという方が殆どだと思います。
しかしゆり根はそこに含まれる成分を漢方薬として利用するほど、効能や効果が大きいものでもあります。
ゆり根を毎日食べるというのはなかなか難しいですが、例えば最近疲れやすい、よく眠れない、妙にイライラするといった症状が見られたら、ゆり根を買ってきて食べてみるというのもよいかも知れません。
今のような知識のなかった昔の日本人は、体調不良になると体が欲するものに耳を傾けて摂取してきました。
今に続く食文化というのはそのような事の積み重ねや結果とも言えるでしょう。
医食同源という言葉もある通り、食物を通じて病気を予防し、健康を手に入れる事は出来るのです。
関連記事
関連記事はありませんでした