のびる(野蒜)の保存方法や選び方のコツ!栄養と効能は何?
新鮮でおいしい「のびる」の見分け方と保存方法!
のびるは、春になると野原や土手でよく見掛けるユリ科の多年草です。
のびるは「野蒜」と書き、「蒜」はねぎの総称を指すため、野に育つねぎと言った意味であるという説や、食べるとツーンとした辛みがありヒリヒリするのがヒル=蒜となった説などがあります。
のびるは、主に球根の部分を食べるのですが、味や食感はらっきょうやにんにくに似ていると言われています。
生のまま酢味噌和えにしたり天ぷらにするのが多いのですが、茎の部分も食べる事が出来ます。ぬるっとした食感があるため、ニラにも似ていると言われています。
新鮮な「のびる」の選び方(見分け方)や美味しい時期は?
※「のびる」が美味しい旬の時期:3月~5月
のびるは殆ど栽培されていないので、食べたい時は自分で探しに行く必要があります。
とは言え、山の奥深くに入っていく必要はなく、野原の他にも田んぼのあぜ道にも生えているので見付けやすいと思います。
のびるの旬は春で、ヨモギやツクシと一緒に自生している事が多いようです。
《新鮮な「のびる」の選び方のコツ》
のびるを収穫する時は、根元に近い茎が白くて太いものの方が美味しいとされています。
そしてこれは、葉物野菜を選ぶ基準でもありますが、緑色の部分が濃くピンと張っているのがよいでしょう。
またのびるは、地下に埋まっている球根部分を主に食べますが、ここの部分が大きい方がより食べ応えもあって美味しいでしょう。
しかし球根が大きく育っていると葉は食感が悪くなり、あまり美味しくはないようです。
のびるを新鮮に保つ長期保存方法
自分で掘り起こして収穫してきた場合は、土を水でよく洗い、薄皮を剥いて新聞紙に包みさらにビニール袋に入れて冷蔵庫で保存しましょう。
ですが、収穫から日が経つとのびるの本来の風味や辛みが抜けてしまいますので、出来るだけ早く食べるようにして下さい。
また、茎を切り落として球根の部分だけを甘酢漬けにしても保存がきいて長期に渡ってのびるを楽しむ事が出来ます。
のびるの栄養成分とその働き(効能)は?
のびるのツンとした辛みの成分は、たまねぎなどに含まれる硫化アリルです。
硫化アリルには強い殺菌作用や抗酸化作用があると考えられていますので、食中毒や活性酸素の抑制などたまねぎと同様の効果が得られるものと考えられます。
さらにはカリウムをとてもたくさん含んでいるため、利尿作用や高血圧予防の働きもあり、葉の緑色の部分に含まれるβカロテンは体内でビタミンAへと変換され、こちらも抗酸化作用に優れた成分となって活躍してくれます。
「のびる」のまとめ
のびるは本当に、とても身近なところで自生しています。春になったら散歩がてら外を歩いて是非探してみて下さい。
このような栄養に優れた食材を手軽に収穫して楽しむ事が出来るというのは、まさに天からの恵というより他なりません。
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