くわいの保存方法や選び方のコツ!くわいの栄養と効能は何?
2014/10/05
「くわい」の失敗しない選び方や保存方法
くわい、と聞いて「ああ、あれね」とすぐに思い浮かぶ人はなかなかいないのではないでしょうか。
それくらい馴染みの薄い食材でありますが、勢いよく芽吹くその姿を「芽でたい」として、日本では特に縁起物としてお正月に多く食べられているので、実はお節料理の中の一品として一度は目にした事があるかと思われます。
芽の形が鍬に似ている事から〝鍬芋〟を略してくわいと呼ばれるようになり、原産地は中国です。
くわいには3種類があり、中国産の白くわい、日本産の青くわいと吹田くわいがありますが、白くわいは青くわいに比べて味が劣るとされています。
また世界的に見てくわいを食べるのは中国と日本だけのようです。
新鮮なくわいの選び方(見分け方)やくわいの美味しい時期は?
新鮮なくわいは芽がしっかりと張っています。
芽が柔らかいものや折れているものは避けるようにしましょう。
また、実の部分が固くツヤがあるものを選びましょう。
くわいは秋から春にかけて半年ほど収穫、出荷されていますが、一年を通してもっとも価格が高騰するのがやはりお正月のシーズンです。
それ以外は比較的安定した価格で取引されています。
くわいを新鮮に保つ長期保存方法
くわいを買ってきたら、さっと水洗いをした後水分を拭き取らずに口の閉まるビニール袋に入れるか、ラップでしっかりと包んで冷蔵庫で保管します。
これだけでも二週間程度は持ちますが、さらにボールやタッパーなどの容器に水を入れ、そこにくわいを浸して冷暗所に置いておくとより長く保存する事も可能です。
またその際、水は適度に取り替えるようにして下さい。
くわいの栄養成分とその働き(効能)は?
くわいは、でんぷんやタンパク質が芋類の4倍ほどと言われており、熱を加えると食感に弾力性が増す食材です。
高エネルギー食材ですので、主食としての役割も果たせます。
くわいに含まれる主な成分は葉酸、カリウム、食物繊維などです。
中でも葉酸は、妊娠を希望する女性や妊婦は積極的に摂取するのがよいとされている成分であり、また妊娠中は便秘になりやすいので食物繊維の入ったくわいはまさに一石二鳥と言えます。
また、カリウムは血圧の上昇を抑えてくれますので高血圧予防も期待できます。
さらに、くわいの根元に含まれるプロテアーセインヒビターはガンを抑制する効果があると言われているので、お正月に限らず日頃から食べるのが好ましいと言えます。
まとめ
くわいは主に、煮物にしてお節料理に使われる事が多いですが、そのまま素揚げしても、薄くスライスしたものを揚げてもとても美味しく頂く事が出来ます。
一つだけ注意したいのは、くわいはアクが強いためそのままでは調理に向きません。
米のとぎ汁で茹でるとえぐみがなくなり美味しく食べる事が出来ます。
火を通すと栗にも似た食感がありますので、もっと気軽に毎日の食卓に取り入れていきたい食材と言えます。
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