ぎんなんの保存方法や選び方のコツ!銀杏の栄養と効能は何?
おいしい「ぎんなん」の見分け方と保存方法!
ぎんなんは、言わずと知れたいちょうの木に成る実です。
いちょうの葉が黄色く色付く少し前の風が強く吹いた翌日には、木から落ちたぎんなんを拾いに来る人で賑わいを見せるような場所もあるようです。
とは言え、実際に食用にするのは実の中にある種の部分で、果肉は匂いが強烈で食べる事が出来ません。
さらに、ぎんなんの果肉にはアレルギー反応を起こす成分が含まれているため、素手で触れるとかぶれる方もいます。
秋の訪れを告げる食材ではありますが、取扱いには十分注意をして下さい。
新鮮なぎんなんの選び方(見分け方)や美味しい時期は?
※「ぎんなん」が美味しい旬の時期:10月~11月
ぎんなんの旬は秋。いちょう並木の下にぎんなんの実が落ちている光景は、秋ならではの風物詩といったところでしょう。
愛知県と大分県で日本全体の生産量の約半分を占めていますが、商品として店頭に多く並び始めるのもまさにこの時期でしょう。
《新鮮なぎんなんの選び方のコツ》
良質なぎんなんの特徴は、殻が白くて表面にツヤがあり大粒なものです。
振ってカラカラと音がする場合は中が未成熟な場合が多く、また殻が黒いものは収穫から日が経っている証拠です。
ぎんなんを新鮮に保つ長期保存方法
ぎんなんは殻つきのままであれば、新聞紙に包んで冷蔵庫に入れておけば2~3ヶ月ほど持ちます。
それよりも長期間保存したい場合なら、殻を剥いてから塩で茹でラップか冷凍保存用袋に入れて冷凍庫で保管して下さい。
ぎんなんの栄養成分とその働き(効能)は?
ぎんなんの種の部分(食用部分)に含まれる成分は、昔から咳を鎮めたり痰をとったりといった風邪の症状に効くと言われており、民間療法として用いられていました。
また、食用ではありませんがいちょうの緑の葉には、多種類のフラボノイドが含まれており、ヨーロッパでは葉のエキスの研究が熱心に行われています。
このように、いちょうの葉やぎんなんには薬として活用できる有効成分が含まれているのですが、その一方で、メチルビリドキシンというビタミンB6の吸収を阻害する成分も含まれており、食べ過ぎると中毒症状を引き起こす恐れがあります。
メチルビリドキシンは加熱する事でかなり減らす事が出来るのですが、幼児が食べると症状が重くなるケースもあるため特に注意が必要です。
まとめ
好き嫌いがはっきりと分かれると言われているぎんなんですが、実が熟し路上や土の上に落ちて放たれる強烈な匂いからは想像も出来ないほど、その味はほんのりとした甘みや苦みを感じて以外と素朴なものです。
ぎんなんは毎日食べ続けたり、大量に食べたりするのはいけないと言われている食材ですが、季節を味わうという意味で夕食の茶わん蒸しや、お酒のおつまみに添えて家族で楽しむのもありなのではないでしょうか。
勿論その際は、体調や年齢に配慮する事も忘れずにして下さい。
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