わけぎの保存方法や選び方のコツ!栄養と効能は何?
新鮮でおいしい「わけぎ」の見分け方と保存方法!
わけぎとは、ねぎとエシャロット(玉ねぎの一種)の雑種で、種ではなく球根から育つため掘り出すと根元が少しふっくらとしているのが特徴です。
また、わけぎはよくあさつきと似ているために同じ種類だと思われていますが、これらは別の品種であり同じものではありません。
さらにわけぎは、人間が交雑させて出来た品種でギリシャが原産と言われています。
元から日本各地で広く自生していたあさつきとは違い、わけぎは日本の野山には自生していないと言われています。
新鮮な「わけぎ」の選び方(見分け方)や美味しい時期は?
※「わけぎ」が美味しい旬の時期:2月~4月
わけぎは一年中栽培されているため、年間を通じて流通していますが、もっとも美味しいのは春先だと言われています。
ねぎは非常に多種に及ぶため、関東から以北ではどれも同じようなものだと捉えられていますが、関西から以南ではねぎの文化が発展しており、わけぎは独立した品種として認知されています。
《新鮮な「わけぎ」の選び方のコツ》
新鮮なわけぎ選ぶコツは、緑色が鮮やかで葉先までしっかりピンと張っており、太過ぎず細過ぎない物を選ぶのがよいでしょう。
折れたり傷が入っているものは傷みが早くなるために、お勧め出来ません。
わけぎを新鮮に保つ長期保存方法
わけぎは鮮度が落ちやすく、また気温が高くなると傷みやすくなるので、湿ったキッチンペーパーで包んでからさらにビニール袋に入れ、冷蔵庫に入れて保管して下さい。
また、わけぎはよく〝ぬた〟の材料として利用されますので、下処理をして小分けにしたものをラップに包み、冷凍しておくと、後は自然解凍して酢味噌と和えるだけでいつでも〝ぶた〟を食べる事が出来るので便利です。
わけぎの栄養成分とその働き(効能)は?
わけぎは、ねぎと同じ辛みの成分である硫化アリルが含まれているため、ビタミンB1の吸収を高める働きがあります。
また、わけぎは緑黄色野菜ですのでβカロテンやビタミンCが多く含まれていますが、これらはねぎよりも多く含まれているので栄養価はねぎよりも高くなります。
βカロテンは活性酸素を抑制する抗酸化作用に優れ、ビタミンCは免疫力を高める働きがあるため、老化防止や風邪予防といった効果もありますが、ガン予防の期待も持てます。
「わけぎ」のまとめ
わけぎ、あさつき、万能ねぎ、小ねぎ。
これらは皆、似て非なるものです。
詳しく書くと万能ねぎと小ねぎは九条ねぎの一種で品種であり、わけぎとあさつきは厳密に言うとねぎではありません。
さらにわけぎは、熊本では〝一文字(もしくは人文字)〟大分では〝ちもと〟と言う等、方言によっても変わります。
熊本の郷土料理である一文字ぐるぐるは、湯がいたわけぎを根元からぐるぐると巻き、酢味噌をつけて食べる〝ぬた〟に似た食べ物です。
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