山椒の保存方法や選び方のコツ!山椒の栄養と効能は何?
おいしい「山椒」の見分け方と保存方法!
「山椒は小粒でぴりりと辛い」という言葉通り、山椒はたった一粒だけでも料理に使うとたちまち味にインパクトを与える食材です。
また、山椒と一口にいっても「花山椒」「実山椒」「粉山椒」というように、季節が変わる毎に使う部位が変わるのも大きな特徴と言えます。
新鮮な山椒の選び方(見分け方)や美味しい時期は?
※「山椒」が美味しい旬の時期:6月
山椒は時期が変わる毎に使われる部位も変わり、そして旬も変わります。
春先に芽吹く木の芽はお吸い物に浮かべたり、冷奴などの薬味として使われ、4月から5月頃につける黄色花の花山椒は、辛みがないためつくだ煮にした酢の物に入れると美味しさが際立ちます。
また6月になると青い実をつけますが、これを実山椒といい世間的によく知られた山椒とはこの実山椒を言います。
しらすと一緒に甘辛く煮たちりめん山椒が代表的な料理です。
そして、山椒の実が熟し固くなって割れた皮をすりこ木ですり潰した物を粉山椒と言います。
うなぎのかば焼きの上に振りかかっている粉がそうです。
《新鮮な山椒の選び方のコツ》
木の芽を選ぶ時は、葉が薄い緑色のものを選ぶのがよいでしょう。
実を選ぶ時はあまり大きいものではなく、小さめを選ぶのがよいです。
大きいのは熟しが進んでいて固い場合があるからです。
なるべく若く実がやわらかいものを選ぶのがよいでしょう。
山椒を新鮮に保つ長期保存方法
旬の山椒の実は、出来るだけ早く枝から外して茹で上げ、冷凍保存するのが好ましいでしょう。
山椒の実を水から煮て、指で潰せるくらいの柔らかさになったら冷水に浸け、アク取りをします。
アク取りの後は水切りをしてキッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取ります。
そして冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保管して下さい。
こうすると一年は料理に使っても山椒の香りを十分に楽しむ事が出来ます。
山椒の栄養成分とその働き(効能)は?
山椒の特徴とも言うべき辛みや香りには、様々な効果があります。
サンショールと呼ばれる辛み成分には局所麻酔のような働きがあるため、布袋に入れてお風呂に浮かべると肩凝りや神経痛に効くと言われていますし、さらに保温にも効果があります。
そして香り成分のシトロネラールには、消化促進や消炎作用といったものがあります。
また、夏バテ解消には欠かせないうなぎのかば焼きに粉山椒を振りかけるのは、食欲をそそるだけではなく、実は食中毒を予防するといった働きも担います。
まとめ
山椒と言うと、中華料理を思い出す方もいらっしゃるようですが、中国で使われているのは花椒と言って日本の山椒とは香りが全く違います。
四川料理の代表的な料理である麻婆豆腐に使われるのはこの花椒であり、山椒は日本古来の香辛料と言ってよいでしょう。
山椒は、少しの量で舌が痺れるほど辛みの強い食材ですので、使い方には十分注意をしつつ、日本ならではの味の奥深さを堪能して下さい。
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